静スソ備忘録

日々の発見・外出先での情報に重きを置きます。

#857 【緊急特番】惜別乗車 小田急ロマンスカー VSE50000形(その2)

皆様こんばんは。静スソと申します。

(今日)3月11日は、東日本大震災の周年記念日でして、震災があった地域では、揺れが発生した午後2時46分には、黙とうが捧げられました。また鉄道会社においては、現行のダイヤ最終日(大抵が金曜日)で、引退車両・無人駅等の廃止と、俗に言う葬式鉄なる鉄道愛好家の出番となる事でしょう。丁度今日は、カレンダーの六曜では『仏滅』にあたる日で、物が滅する日とも言い換えられます。

その葬式鉄というワードでは、引退車両のラストランで、ファンが駅ホームに集結し、撮影・見送りが定番となっています。ただコロナ禍という事で、密集しての撮影・大声を伴う罵声により、当該の人間とその周囲の人間が感染する可能性も、決してゼロではありません。

今年のダイヤ改正で去り行く車両は、小田急ロマンスカー・VSE50000形、JR東日本・新幹線E3系(とれいゆ:足湯新幹線)、JR東日本205系(相模線及び日光線向け)、JR東海・211系(国鉄型)等が対象となっています。205系においては、両路線でE131系に統一・ワンマン化により、211系は315系への置き換えにより、廃車・転属が確実視されています。

その話題は以上としまして、今日の記事と参りましょう。9日の記事の続編で、今年のダイヤ改正で定期運用から引退する、小田急ロマンスカー・VSE50000形の記念乗車についてとなります。その1では小田原以東の区間、こちらでは箱根登山鉄道線内での乗車です。

 

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【わずか1区間のプチ贅沢】乗車列車・区間はこね25号 箱根湯本行き(小田原~箱根湯本:50002F編成)
ダイヤ改正2日前ですが、急遽VSE50000形の記念乗車となりました。平日ではありますが、引退の時期が重なり、新宿方面からの通しの乗客と小田原駅(OH47)から1区間のみの乗車客で混雑していました。特急券は現金のみでの購入となりますが、1区間¥200と、距離の割に割高となりますが、感染状況に留意した上での乗車となりました。

因みに箱根登山鉄道線内は単線となっていますので、途中の入生田駅(OH50)では、列車行き違いの為の運転停車があり、反対側からは(御殿場線でも見られる)MSE60000形の6両が見られました。

 

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【前展望は争奪戦】

箱根湯本方面の展望席がある1号車は、見出しの通り、座席の争奪戦で、箱根登山線内の乗車の場合、空席がある場合は座席利用、ない場合は立席利用となっています。

今回は幸いにも、空席がありましたので、特急券は指定席にはなりませんが、10番A席にあり着きました。JR東日本でいう、踊り子号・ひたち号・あずさ号等の座席未指定券のようなものです。

 

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小田急の粋な計らい】

1号車・10号車は前面にありがとうのステッカー、3号車・8号車は側面に感謝を込めてのステッカーが、それぞれ掲出されています。小田急の力のいれようは、東日本の私鉄ではトップクラスといえます。

前者はヘッドマークかと思いきや、盗難防止の観点で、ステッカーになっています。後者についてですが、山手線等でも見られるラッピングでして、こちらは、その1の記事の乗車日に撮影出来ませんでしたので、当記事でアップとさせて頂きました。


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【かなりの力作】上:小田原駅(OH47) 改札内にて、下:箱根湯本駅(OH51) 改札外

ホームから離れましても、小田急の怒涛のサプライズは健在といえるもので、VSE50000形(前者:ポスター、後者:イラスト)の模写は特筆すべき点です。JR熱海駅(JT21・CA00)で見た、スーパービュー踊り子号の251系のそれを上回るクオリティで、これまでの引退車両の中でもダントツのものではないでしょうか。

それよりも箱根湯本のコンコースのサインボードには、2005年3月に運行開始で延べ2000万人の乗車があったという事で、17年という短命ながら、親しまれていたという事が伺えました。