静スソ備忘録

日々の発見・外出先での情報に重きを置きます。

#858 減便よりもサービス向上が大きいダイヤ改正(JR東海)

皆様こんばんは。静スソと申します。3月12日(土曜日)となりますが、鉄道各社ではダイヤ改正が行われています。今回のダイヤ改正ですが、どの会社においても、新型コロナ感染症による需要低下による減便が行われ、車両更新・区間短縮がなされる路線も見受けられます。減便がある一方、(ラッシュ時除き)サービスは向上するところもあります。

JR東海においては、(在来線について、)中央西線の中津川以南では全列車8両化・(一部列車で)315系の運用新設、東海道線(豊橋米原)の6両及び8両化、元セントラルライナー313系の静岡地区への導入が目白押しとなっていまして、いずれもトイレ設置率向上が、今回のダイヤ改正の鍵となります。東海道新幹線においては、(ダイヤ改正からではありませんが、)N700A・N700Sの7号車の喫煙ルームの廃止(ビジネスルーム化)により、新幹線のビジネスユーザーの利便性向上が期待されます。

早速ですが、今回の記事と参りましょう。JR東海では、改正早々で、車両の他線区転属が発生していまして、前述の中央西線(名古屋~中津川)の8両化・315系導入に伴い、同路線のみならず、勢力図が様変わりする事態が起きています。

 

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【総じてプラスな車両】→315系C1編成(神領車両区神領駅付近)

3月5日(土曜日)からとなりますが、中央西線の名古屋(CF00)〜中津川(CF19)において、固定8両編成の315系が導入されています。編成記号はCでして、偶然空きがあったようですが、JR東海の英語表記のcentralが由来しているものと思われます。

同路線の315系は、色はJR西日本323系と、趣はJR東日本E235系と、ドア数は後者とは異なれど近似していまして、YouTube動画によれば、自動放送・液晶ディスプレイの導入は、東海の車両では初との事です。また客室内の窓はUVカット素材、空調はAI制御で、オールロングシートにはなりますが、その代わりに朝晩のラッシュが快適になる事は間違いなしです。

 

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313系の日に相応しい新車両】→313系8000番台S6編成[旧:B206編成](静岡車両区:東静岡駅付近)

前述の通り、中央西線の315系導入に伴い、神領車両区313系8000番台(座席:転換クロスシート)が、全編成静岡地区に転属し、編成記号はB200台(海シン)からS(静シス)に変更されています。丁度今日(3/13)の投稿という事で、313系づくめの日にピッタリのネタでして、鉄道ファンにおいては大ニュースのようなものといえます。

その経緯ですが、トイレなしの211系で、熱海(CA00)〜豊橋(CA42)で運行されている事もあり、神領車両区313系を投入して、少しでも列車のトイレ設置率向上に繋げられればという事によります。静岡地区においても、今後315系が固定4両で導入される事が確定していまして、その布石といえるものです。13日午後にはS3(旧:B203)編成が、沼津運輸区にも乗り入れていて、御殿場線等の山岳路線に対応した設備がある事から、近々御殿場線でも見られるようになるようで。

 

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【週末のライナー とうとう消滅】→373系F7編成他(沼津駅[CA03]にて:休日ダイヤ最終日に撮影)

こちらはそのまま減便となりまして、土日祝日の静岡地区のホームライナーが、今回のダイヤ改正を機に消滅となり、平日のみの運行に変更されています。沼津駅基準では、休日ダイヤで1日2往復となっていましたが、そのままなくなるといった感じです。

特に18きっぷシーズンの時は、追加料金が発生しますが、JR在来線での鉄道移動にもってこいで、とりわけ沼津3号は浜松まで直通していまして、更にそこから(普通列車として)豊橋まで延長という事で、休日の乗り得列車という存在でした。平日は存続となりますが、休日の長距離の移動については、普通列車か新幹線のいずれかになります。それもコロナ禍で、鉄道利用からマイカー利用にシフトした方もおり、案の定、需要低下の要因が少なからずありますので、ある意味仕方のない事でしょう。