静スソ備忘録

日々の発見・外出先での情報に重きを置きます。

#936 減便・合理化で変わる JR東海 静岡地区

皆様いかがお過ごしでしょうか。静スソと申します。

今日(3月13日)は、(語呂合わせに因み、)鉄道を道楽とされる方には馴染み深い313系の日です。来る3月16日、JRグループでは、ダイヤ改正がなされ、それには減便・減車が、必ずと言って良いほどで付きものです。また運行形態も変わり、北陸新幹線の金沢~敦賀間の開業に伴う、同区間第3セクター(私鉄)化は、鉄道業界のみならず、経済界にも影響を及ぼす事は、もはや言うまでもありません。更に運行サービスも様変わりし、一部の特急列車(サンダーバード号・やくも号・しらさぎ号等)の自由席廃止・首都圏普通列車のグリーン料金(体系含む)の変更は、時代の変化を表すものと言っても過言ではありません。

特にJR東海の静岡地区については、同ダイヤ改正で、大幅な刷新が見込まれていまして、まさに白紙改正と言えるもので、運行区間の統合・両数削減は、今回の注目点となっています。

さて今回は、313系の日という事で、同車両の動きを中心とした記事という事で、見て参ります。なお今回記事より、今年3月に切り替えたデジカメ画像(同2月撮影分までは旧デジカメ撮影画像あり)が含まれます。一部画像では日時スタンプが含まれてますので、予めご了承下さい。

 

【実質的な車両刷新】該当車両:313系1300番台(L6[旧:B406]編成)
令和6(2024)年3月より、ダイヤ改正前からとなりますが、静岡地区にて313系1300番台が運用開始となりました。これは、名古屋地区の普通・快速列車の315系統一に伴う転属によるもので、御殿場線身延線でのワンマン列車の運行拡大を目的に、静岡県内に到来しました。平成22(2010)年~平成23(2011)年に新規導入された車両である事から、静岡では一番新しい部類に入る事になります。

この車両(313系1300番台)ですが、御殿場線身延線で見かけるボックス(セミクロス)シートタイプと異なり、車両の端(同箇所:ロングシート)・ドア付近を除き、進行方向に合わせ座席転換が可能となっています。これまで、名古屋地区の中央線・関西線運行時は線内完結でしたが、静岡地区では、東海道線から御殿場線(逆もあり)に直通する事がありますと、座席向きをその都度変えるのが困難になる事が予想されます。

 

区間運転も見納めか】該当車両:313系8000番台(編成:上からS6・S3・S1)

令和6(2024)年のダイヤ改正を機に、静岡地区では運行形態が様変わりします。具体的には長距離の直通列車と短距離の区間列車にすみ分けられ、前者は熱海駅(CA00)~浜松駅(CA34)及び豊橋駅(CA42)の通し運転、後者は三島駅(CA02)~沼津駅(CA03)や興津駅(CA13)~島田駅(CA24)のような区間運転が中心となります。

現在のダイヤですが、熱海発静岡行き・島田行き、沼津発熱海行き、興津発浜松行きが、日中時間帯にそれぞれ設定されていますが、(同時間帯においては)それらを一つにまとめたものとなり、静岡県内での乗り換えが少なく済むようになります。青春18きっぷシーズンに県内横断される方には朗報といえるものですが、一般利用客で、途中駅から着席して移動されたい方にとっては、かなりハードルが上がるようなものです。

今回ダイヤ改正より、313系8000番台充当列車がバラバラになり、日によって該当列車の編成が異なるので、注意が必要。(3/17追記)

 

【315系導入で見納めか】該当車両:211系6000番台(編成:上からGG2・GG4)

静岡地区で活躍する211系においても、決して他人事ではありません。列車内にトイレがない車両と揶揄されていますが、同車両同士の重連(複数編成連結)は、18年ぶりの新型車両・315系電車の導入を控えている事から、下手したら今回のダイヤ改正で見納めとなっても、何ら不思議ではありません。

反対に、今は珍しい313系同士の連結も、改正後はもはや日常茶飯事となり、列車内のトイレ有無を考えず乗車出来るようになる事でしょう。今年6月からは、静岡地区に315系(単独編成:4両)が順次導入されますので、編成の組み合わせも固定化される事が見込まれます。

今回ダイヤ改正より、6両編成or4両編成中心に。前者については、全車313系編成は固定であるが、211系重連編成の場合、転換クロスシート(313系8000番台)付き編成の場合があり、日によって異なるので、注意が必要。(3/17追記)


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【更なる直通列車削減】該当車両:E233系3000番台(E-15編成:上野東京ライン列車)

JR東海管内では直通運用は大幅に増加しますが、東京方面発着分は夕刻で減少となりまして、普通グリーン車がない車両の運用も設定されます。熱海駅(CA00)基準とすれば、列車運行本数は変わらないものの、両数が一部で10両から5両(東京方2両:セミクロスシート)となり、同時間帯の熱海~沼津(CA03)間の区間運転が実施されます。

 

 

【喫煙ルームも過去のものに】※N700系車内にて(JR東海車 15号車側:撮影はコロナ5類移行前)

新幹線N700系(N700S含む)でお馴染みの喫煙ルームですが、今回のダイヤ改正で3・10(グリーン車)・15号車も完全廃止となり、喫煙については駅備え付けの喫煙所でのみとなります。健康増進が目的という事もあり、こればかりは致し方なしといったところです。

廃止された喫煙ルーム(7号車除く)ですが、災害などの緊急時の飲料・食料の保管庫として活用される事になっています。一時は7号車にもありましたが、ビジネス利用客向けのブースに改造され、1~6号車の乗客は3号車、11~16号車の乗客は15号車へ移動する必要がありました。