静スソ備忘録

日々の発見・外出先での情報に重きを置きます。

#846 Withコロナの鉄道旅を振り返る~関東編(令和3年11月)

皆様こんばんは。静スソと申します。

今年も残りわずかで、寅年の2022年となります。

年末年始となりますので、12月30日(木曜日)~翌年1月4日(火曜日)までの期間は、施設等(例:温泉施設[一部除く]・ネットカフェ)は休日料金、交通では休日ダイヤが適用されます。また飲食店においては、平日に得になるランチタイムがなく、通常料金となります。そして気になるのが、現在ニュースでも連日取り上げられている、新型コロナのオミクロン株による感染でして、(前回記事にもありますが)東京・神奈川・大阪等の大都市圏を中心に、海外渡航歴なしの方の市中感染が散見されているとの事です。この時期は、外出で密になりやすい時期でして、(しつこいようですが)県内外問わず、基本的な感染対策を徹底する必要があります。

特に今月から新年初めの鉄道旅は、格安旅行にうってつけの『青春18きっぷ』・『休日乗り放題きっぷ』等の途中下車可能なフリーパスが重宝します。前者は期間限定で、JR路線の普通・快速列車のみ全国で乗車可能(特急・新幹線・私鉄は別途乗車券等購入)、後者は土日祝日限定で、普通列車は勿論、特急券別途購入で特急列車が該当エリアで乗車可能(一部除く新幹線・私鉄は別途乗車券等購入)となっています。列車移動の場合は、ガス欠・渋滞は気になりませんが、多客時の混雑・雪での運転見合わせ及び運休が懸念されます。対する自動車でのドライブの場合、寒くなる季節ゆえ、交通集中による渋滞は勿論、燃費悪化・路面凍結によるスリップ・降雪による通行止めやチェーン規制が心配になる等、移動手段においては一長一短といえます。

さておきまして、今日の記事と参りましょう。今年の振り返りとして、移動制限が本格的に緩和された先月(11月)の平日(8日 月曜日)に、関東方面へ鉄道で出掛けた時の模様をお送りします。移動については三島駅(JR東海)がスタートですが、熱海駅から東の区間(JR東日本小田急)を採り上げます。今回はICカード(新幹線のみ切符)使用の為、少しでも安く移動するべく、JRは普通列車メインとさせて頂きました。今回の大一番ですが、来年のダイヤ改正より運行開始となる、宇都宮線日光線の新型E131系600番台の目撃・現行同線205系の見納めです。大一番とはなりませんが、収穫と言えるネタでは、東北新幹線(大宮~小山)の初乗車(上越新幹線:高崎~大宮で9月に乗車済)となります。

当然県外移動の為、手指消毒は場所関わらず、出来るところがあればその都度実施しています。また感染拡大防止として、駅・列車でのソーシャルディスタンスは確実に取り、密になるようなところ(飲食店含む)には決して行かない等、十分注意した上で行動しています。

今回はかなりの長丁場となりますので、心してご覧下さい。

 

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【鬼畜な移動方法】→第1列車:上野東京ライン 高崎行き(JR東日本E231系)

熱海駅(JT21・CA00)から小田原駅(JT16)までとなりますが、¥780別途課金で普通グリーン車に乗車しました。踊り子号(熱海発:4号の11時台~)では、同区間の指定席特急券が¥760となりますので、短区間で若干割高にはなりますが、先の感染拡大防止対策の事も有り、仕方ないといったところです。

この日は、横浜駅での信号確認で、東海道線(JR東日本区間)が一時運転見合わせで、当初は熱海9時40分発(古河行き)でしたが、ダイヤ乱れにより、時刻表示がない高崎行きに乗車となりました。15両ではなく10両の可能性もある事から、混雑していないグリーン車に避難しました。

なお2枚目の写真はグリーン車階上席(4号車5番A席)から撮影した、今年7月の熱海土石流被害現場(国道135号)でして、復旧へ前進していますが、未だ元通りとは程遠いものです。

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【いかにもシックなロマンスカー】→第2列車:特急はこね4号 新宿行き(小田急30000形:EXE)

湯河原駅(JT20)手前のトンネル直後すぐで神奈川県に入り、小田原駅(OH47)からは小田急線で相模大野駅(OH28)まで、全車指定席(別途¥630課金)のロマンスカーに乗車しました。はこね4号ですが、海老名(OH32)及び町田(OH27)は通過、秦野(OH39)及び本厚木(OH34)停車で、厚木市以西の需要を拾う列車となっています。

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同列車はEXEの愛称を持つロマンスカー(30000形)で、西日本の私鉄路線でいう、近鉄アーバンライナー(21000系)に相当していて、観光というよりは通勤に特化した雰囲気があります。同じ30000形でも未更新のEXEと更新済のEXEαがあり、どちらになるかは当日にならないと分かりませんが、今回は前者(撮影時:第7編成)で、座席は格調高い雰囲気がありました。その代わり、自動販売機付であるものの現金のみ対応で、2号車・5号車・8号車の一般共用トイレは和式(第5・第7編成以外のα編成:洋式)で、このタイプは、実のところ見納めと言っても遜色ありません。

当方は8号車5番A席で、小田急ロマンスカーJR東日本(えきねっと)・名鉄(特別車予約サイト)同様、チケットレス乗車可能でして、三島駅を出発する前に予約してありますので、問題なく乗車出来ています。

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【通勤電車も感染対策十分】→第3列車:快速急行 新宿行き(小田急3000形)

相模大野駅(OH28)から登戸駅(OH18)までは一般列車で向かいます。登戸の5駅前の新百合ヶ丘(OH23)までは特急代同額なので、ロマンスカーに乗車しても良かったですが、それのみに乗っても鉄道の醍醐味が薄れるのみで、快速急行との接続は変わらないので、相模大野からは通勤タイプの列車も乗車しています。

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写真にもありますが、登戸(OH18)から先は線路が複々線(2線から4線)となり、運行本数・運行形態が変わります。それに伴い、緩行種別(急行以下)と優等種別(快速急行ロマンスカー[JR御殿場線から直通のふじさん号含む])の同時発車・通過が見られます。

JR南武線に乗り換える前ですが、小田原方面のロマンスカー50000形(VSE)と新宿方面の5000形を目にする事が出来ました。前者は17年目とそこまで古い訳ではありませんが、展望席・サルーン席(セミコンパートメント)付きの特急車両ですが、(使い勝手の面で)来年のダイヤ改正で定期運用から退く事が確定となっています。後者は令和になりデビューした通勤タイプの新型車両でして、コロナ禍になりかけの時期から(各駅停車の相模大野発伊勢原行きが初で)運用開始し、小田原でも見られるようになり、急行以上の列車の運用に入る事も当たり前になりました。

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【首都圏ながら短編成】→第4列車:南武線 各駅停車 川崎行き(E233系)

小田急線から乗り換え後、登戸駅(JN14)からJR線に戻りまして、(2枚目の写真にもあるが)丁度お昼時でしたので、横須賀線東急東横線との乗り換えとなる武蔵小杉駅(JN07・MKG)まで、南武線の各駅で向かいます。

南武線の車両ですが、首都圏の通勤路線でも短い部類に含まれます。山手線は11両(E235系)、中央線は10両(快速線E233系緩行線E231系)、武蔵野線は8両(E231系及び209系)となっていますが、(南武線では)青梅線同様6両と、実のところミニマムな存在です。

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武蔵小杉駅ですが、どうやらホーム拡幅工事がなされているようでした。乗り換え駅ではありますので、平日の朝晩の通勤・通学ラッシュで混雑があり、同一ホームではとても裁けず、列車運行にも支障が及ぶ事が、第一に云えようかと思います。

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【駅前は貴重な肉料理店】@いきなりステーキ(イトーヨーカドー 武蔵小杉駅前店)

武蔵小杉駅で下車した理由ですが、コロナ禍で閉店が相次いでいるいきなりステーキで食事しようと思った為です。こちらではステーキ・ハンバーグのコンボランチ(計:300g)を注文しました。

昨年9月に船橋に行った時、こちらと同じイトーヨーカドー内にありましたが、やはりコロナの脅威は計り知れないもので、閉店となる羽目になりました。静岡県も現在は、数少ない存在で、競合のステーキ店も閉店しているところもあり、生き残りという意味では、訪店する価値は十分あります。

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【ひと味違う普通グリーン】→第5列車:横須賀線 普通 千葉行き(JR東日本E235系)

武蔵小杉駅(JO15)からは東京駅(JO19)までは、横須賀線の普通グリーンで移動します。多摩川から先は、東京都に入ります。(撮影日時点で)E235系は固定運用でして、一部鉄道ファンは狙って乗車するほどです。

因みに普通グリーンは、東京経由でも新宿経由でも、大宮駅(JU07)までの利用で51キロ以上の為、グリーン料金は平日で¥1000の適用です。ただしSuica(モバイルSuica含む)は、降車前に座席上のリーダーにかざせば、(区間内であれば)途中駅で他列車の普通グリーンに乗り継ぎ可能です。

東京駅では、地下の横須賀線総武快速線ホームから、エスカレーターを長々上がり、地上ホームへ出ますが、(久しぶりの光景ですが)乗り継ぎ客でごった返しているものの、コロナの事もあり、ソーシャルディスタンスは欠かせません。

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【普通グリーン街道】→第6列車:常磐線直通 勝田行き(JR東日本E531系)、第7列車:高崎線 高崎行き(JR東日本E231系)

この日は、午前中の横浜駅での信号設備トラブルの影響で、大幅なダイヤ乱れでしたが、東京駅発車時点では、常磐線直通列車が先でした。

上野駅(JJ01)までは常磐線の普通グリーン、そちらから大宮駅までは高崎線方面の普通グリーンでの移動となりました。後者は東海道線と同様、例によってE231系で、平日でE233系に乗れるのはあまりないように思えます。

埼玉県境がある、途中の赤羽(JU04)~浦和(JU05)は、某YouTube動画でもありますが、上野東京ライン湘南新宿ラインの同時発車による(持ちつ持たれつの)並走光景が見られます。同区間ですが、京浜東北線も並行していまして、場合によっては、3路線の列車・電車が一堂に会する事もあって然れです。

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【東日本版新幹線ワープ】→第8列車:東北新幹線 なすの261号 郡山行き(JR東日本 E6系及びE5系)

大宮駅からは一区間ですが、栃木県の小山駅までは新幹線の自由席で移動します。大宮~小山は距離にして50㎞程(東海道新幹線 三島~静岡とほぼ同距離)で、3枚目の切符にもありますが、運賃は(特急代で)特定特急区間がある東海道と比べ¥10高くなります。f:id:suso3135:20220104121004j:image

なすの号は、上越新幹線たにがわ号(東京~上越妙高)、東海道新幹線こだま号(東京~名古屋)と同様、各駅に停車する短距離運行列車で、はやぶさ号が通過する小山・宇都宮に停車します。今回は福島県止まりの各駅停車で、その割に17両であったので、全体的に空いているような印象でした。何となすの号の郡山行きは、下り一日3本と、かなり貴重です。

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新幹線としては、50km・15分の移動ですが、当方はE6系側自由席(なすの号:11号車グリーン車除き全席自由)に乗車しました。赤城山側の景色目当てで、そちら側の窓側席(今回:13号車13番D席)としました。東海道とは異なり、秋田新幹線直通があるE6系は、全車2+2シートとなっています。座席は普通車とは思えない豪華な様相で、サフィール踊り子号以来で、(手動の)可動式枕が備わっているものの、残念ながらコンセントは窓側のみとなっています。

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東北新幹線は、[E4]東北自動車道(=東北道)と国道4号が並走していて、久喜市白岡市辺りでは[C4]首都圏中央連絡自動車道(=圏央道)と交差するので、地図では久喜白岡JCT(ジャンクション)付近は、新幹線が最寄です。

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【先回り効果は絶大】→第9列車:宇都宮線 宇都宮行き(JR東日本 E233系及びE231系)

水戸線両毛線との乗り換えとなる小山駅からは、宇都宮駅へ向かいます。普通グリーンではなく一般車両に乗車しています。なお小山駅からは栃木県に入っています。

大宮駅から小山駅まで新幹線で来たには理由があります。某Youtube動画にありますが、新幹線と並行する在来線で移動すると、損をする区間が同区間との事です。

在来線の普通グリーンでは、¥1990(乗車券:¥990、グリーン券:¥1000)となっていまして、(同区間の)新幹線の普通車自由席でも同額ですが、スピードでは後者の圧勝である事は言うまでもありません。

赤羽(JU04)~浦和(JU05)で並走していた普通列車(湘南新宿ライン)ですが、大宮から新幹線で小山へ先回りし、乗り継ぎした時の接続列車がそれでした。前述の通り当方は、高崎線方面の普通列車に乗車して、さいたま新都心(JU06)で追い抜かれて、大宮(JU07)到着時にはタッチの差で発車していました。

今回は宇都宮線日光線の新型E131系の観察と現行205系の見納めを、日没前にしておきたかったので、このまま在来線で乗り継ぐと日没後になる事が分かり敢行しました。

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【新旧が居合わせる光景】

今回の鉄道旅の大一番という事で、宇都宮方面の電車に乗車し、小金井駅付近には列車の留置線があり、宇都宮・日光線向けの、新型のE131系600番台と現役の205系(いろは号)を見る事が出来ました。撮影時E131系はデビューしていませんでしたので、かなり貴重でして、この他にも烏山線EV-E301系(ACCUM:蓄電池列車)が同場所に停まっていました。E131系について、上の写真では1号車側(小山側)、下の写真は3号車側(宇都宮側)となっていて、運用時は3両単位になる事が言えます。

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宇都宮駅に着き下車し、改札外から205系(湘南色)の並びを撮影しました。上の写真の左は日光行き、右は黒磯行きの表示がそれぞれなされていました。元々この車両は、京葉線E233系に置き換わる前に同線で活躍していまして、10両であったのが4両に減車されています。

栃木県の県都である宇都宮市ですが、2022年春辺りに宇都宮ライトレール(LRT)が開業するとの事ですが、発着場所はどうやら駅ロータリ付近かと思いましたが、少し離れたところでした。当方は時間の都合上、観察・撮影は出来ませんでしたが、コロナ禍ながら、より街が発展していく事と感じます。

結局下車は数分だけで、湘南新宿ラインの列車(第10列車:逗子行き[小山~大宮は快速:同区間普通グリーン乗車])で大宮方面へ下る為、帰宅時間帯ながらですが、隣の番線に停車していた、日光線仕様の205系を撮影し、宇都宮を後にしました。この光景は来春で見られなくなりますので、急ぎではありますが見納めとなりました。


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【辛うじて残っている特急車両】

埼玉県に入り、大宮駅(JU07)まで湘南新宿ラインの列車でしたが、なるべく安くでも早く帰宅したいので、同駅で上野東京ラインの列車(第11列車:平塚行き)に乗り継ぎました(→その理由については後述)。こちらでも普通グリーン(グリーン券区間:小山~品川)に乗車していまして、品川駅(JT03)までとなりますが、帰宅ラッシュの密を少しでも回避すべく、3号車側平屋席で移動しています。

東京都に入り、車両基地といえる尾久駅(JU03)では、令和の今でも何とか残っている特急車両を見かけました。駅付近では踊り子号で活躍していた185系、駅到着時にはスワローあかぎ号の651系で、共に平成の時代の特急の顔でありました。

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【最後まで帰宅ラッシュ回避】→第12列車:特急 湘南3号 小田原行き

品川駅(JT03)からは、湘南ライナーから特急に格上げされた湘南号で、小田原駅(JT16)まで向かいます。この列車に乗車する為、大宮駅にて上野東京ライン列車に乗り換えています。湘南3号ですが東京駅(JT01)は18時30分発で、2021年のダイヤ改正前は湘南ライナー1号(貨物線経由)とほぼ同じダイヤで、品川を出ると神奈川県の大船(JT07)までノンストップ(大船~平塚[JT11]は各駅に停車)で、やはり湘南エリアの通勤需要を拾っている事が伺えます。

チケットレス乗車の為、切符ではありませんが、3号車5番A席で移動しましたが、特急化でも窓際はさすがに埋まっていましたが、宇都宮線内で押さえていましたので、問題なく乗車出来ています。

小田原で下車後、乗換時間わずかでしたが、熱海行き(第13列車)に乗り継ぎ、神奈川県から静岡県に戻りました。熱海駅(JT21)からはJR東海区間ですが、(IC利用の為)一旦改札出場し、沼津方面の普通列車で、出発地の三島駅(CA02)に戻りました。

※令和4(2022)年1月5日:年末年始の仕事の多忙さもあり、同日に文章追記・写真追加完了