静スソ備忘録

日々の発見・外出先での情報に重きを置きます。

#370 わさびのテーマパーク[静岡県・函南町]

皆様こんばんは。今日は8月31日と言う事で、「野菜の日」です。食の欧米化に伴い、現代人は食事の時間がなかなか取れず、野菜の摂取がおろそかになりがちという事を背景に、この日が制定されました。
今回は「野菜」関連で、静岡県東部は函南町伊豆中央道沿いの、わさびのテーマパーク(山本食品の工場併設)についてを見てまいります。

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【わさびのドライブイン
伊豆縦貫道からすぐの伊豆中央道を南へ少し下っていったところに、いつでもわさびの工場見学が可能なテーマパークがあります。もちろんの事、伊豆中央道の料金所手前に位置しているので、沼津・三島方面からの場合は無料でアクセス出来ます。駐車場無料・入場料無料です。
当の工場見学が出来る山本食品は、カメヤと並び、静岡県では東部・伊豆で名の知れた会社で、駅弁や仕出し弁当に付いているわさび漬けで有名です。お土産として、わさび漬け以外にも、わさびをふんだんに使ったふりかけ・ドレッシング等の調味料がお土産が売られていて、一部の商品では試食が出来ます。特にわさびと大根切干を混ぜ合わせた農兵漬は一度試してみてはどうでしょうか。静岡県東部・伊豆地方の観光地ではお約束のわさびソフトクリームや、ワンコイン(¥500)のグルメも頂けます。
ちなみに「農兵」といえば、三島市周辺で有名な農兵節が思いつき、その事について楽寿園の入口に書かれています。

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【外にも土産コーナー】
お祭りの屋台とは異なりますが、屋外でも屋台のような土産販売が行われています。観光の醍醐味を存分に満喫出来る事ではないでしょうか。
建物の中にもお土産コーナーがありますが、まるでバナナのたたき売りのように、焼き海苔や金目鯛茶漬・わさびフランク・あなごの干物(!?)が所狭しにあり、お土産でまとめ買いという夢が叶えられます。
お土産以外にも、焼き餅・焼き鳥・イカ焼き・焼きはんぺんが、熱々の状態ですぐに食べられるとの事です。
ただ、屋外のコーナーは期間限定という事なので、時期によってはやっていないようで、悪しからず。

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【わさびについて知る】※写真:工場見学の順路通り
このテーマパークの真打である工場見学が間近に出来、わさびについて深くかつ楽しく知る事が出来ます。その為か、家族連れには特に人気で、後で書きますが、本物のわさびの匂いを実際に体験する事も出来ます。
わさびの栽培では、さまざまな方式(育て方)があると言う事えおご存知でしたでしょうか。実は地域によって、栽培方法が若干異なっていて、中国地方(日本海側)では渓流式、安倍川上流では地沢式、甲信越地方では平地式、御殿場では北駿式、中伊豆の畳石式と多彩です。一部の方式では分かり易いメカニズムがイラストで紹介されていて、ただただ驚くしかありませんでした。ちなみにその栽培方法について、ビデオでもご覧になれます。
右寄りに進んでいくところでは、わさびについてより詳細に書かれていて、課題やレポート・論文にも書きたくなるほどの情報量です。わさびの収穫から私たちの家庭に届くまでのイラストも必見です。
白糸の滝関連でも書きましたが、わさびのおろし金の基となっているサメの皮が生で展示されています。白糸の滝では触れる事が出来ませんでしたが、こちらでは直に触れられます。

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【匂いのあるトンネル】
製造所の目の前に、子供たちにも大人気のわさびトンネルがあり、わさびの匂いを実感出来るミニトンネルがあります。このテーマパークでは視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の5覚を総動員する事が出来まして、このトンネルでは嗅覚のゾーンにあたります。
鼻にもツーンとくるほどの辛そうな匂いで、刺激が強い事もあってか、このトンネルをくぐる時は、特に注意が必要です。体験出来る事は貴重ではありますが、子供連れの場合は気を付けないと後悔してしまいます。

~番外編~
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【わさび漬の素】
幕の内弁当等に付き物のわさび漬は、匂いがえげつないと言う事もあり、残したり(手を付けなかった)で敬遠されがちです。そんなわさび漬に含まれているものは、(意外にも)甘酒にも入っている酒粕なのです。
酒粕はこちらの工場ではなく、酒造所で作られていて、アルコールで酔うイメージがおありかと思いますが、調理段階で火に通したり、漬物で熟成させる段階でアルコールが軽くなります。
わさびとは関係なさそうですが、わさび漬けの材料である事は変わりないので、この際に知っておいて損はありません。