静スソ備忘録

日々の発見・外出先での情報に重きを置きます。

#74 歴史ある用水路

皆様こんばんは。ようやく8月も終わりに近づき、それでも日中の暑さは今月いっぱい続きそうです。
今回は、神奈川県の芦ノ湖から静岡県の東部地方へと流れる深良(ふから)用水をご紹介してまいります。
 
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 写真:県道337号線沿いに建つ深良用水の石碑 @静岡県裾野市
 深良用水は、県東部地方の干ばつにあえぐ農民を救う事を目的に、箱根・芦ノ湖の水を裾野市内に流す、田畑における灌漑(かんがい)用の水路として、およそ340年前に供用されました。大庭源之丞と江戸の商人 友野輿右衛門が中心となって、1666年に掘り始められ、4年近くで全長1.28キロを貫通させるにあたり、江戸幕府の抑圧や資金難・工事技術の未発達の壁が立ちはだかっていました。
 
同用水は農林水産省疏水(そすい)百選に選ばれるほど大変有名で、約40年前、隧道完成から300年を記念する石碑が設置されました。
 
なおこの地域では、深良用水をテーマとした深良太鼓が、地元のお祭りでも演奏されています。迫力満点で、約4分間で深良用水の着工から完成後の村の活性化(特に水田で)が物語られています。また同地区のコミュニティー施設(小学校付近)の資料館(2階)では、深良用水の歴史がご覧になれます。
 
 
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写真:発電施設から眺める水門(静岡県側)
明治時代から、用水を利用した水力発電が行われています。水力発電は、日本全国の発電所においては1割にも満たない希少なもので、エネルギーが最小限で済みます。こちらの水門ですが、管理者が在駐する事もあり、特別な事が無い限り、立ち入りや撮影が出来ない場合が多いので、注意する必要があります。
 
明日は、バイト先の乾燥機が新しくなったため、忙しくなりますので早めに自宅を出発します。また三島市の県民の日協賛デーという事で、三島駅南口の真ん前にある楽寿園の取材(撮影)をする予定でいます。
本日はこれにて失礼します