静スソ備忘録

日々の発見・外出先での情報に重きを置きます。

#264 山手線E235系、遂に首都圏入り

皆様こんばんは。今回は、丁度1週間前に行われた、山手線の新型車両・E235系のトウ01編成の配給輸送に密着します。既存のE231系500番台の置き換えで、今秋の運用開始に向け、量産先行車両として導入されました。
山手線の車両で、大崎までやってくるという事であったので、大宮駅・大崎駅・山手線車内(E231系)の3箇所で撮影出来ました。写真はどこよりも多めで、全て詳説です。是非ご覧下さい。

※まずは車外についてご紹介します。

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【配給のお決まり】@JR大宮駅7番線
新型車両の配給の際は、機関車に牽引されるか、自走で回送されるかのどちらかですが、今回は高崎線経由という事で前者でありました。以前私は埼京線のハエ101編成を、大宮で目撃しに行った事があり、その時は6番線に入線していましたが、今回は7番線でした。
当日は、鉄道ファンが多く押しかけていて、そうでない一般の人も、見たことない車両で釘付けになるほどでした。配給のルートとなった高崎線山手貨物線(湘南新宿ライン経由)の沿線では大盛況でした。
Youtubeでも、多数配給輸送の模様が、あちらこちらでアップされています。私も撮影し、アップしましたので、是非ご覧下さい。

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【芸術ばりのドア】@山手線E231系500番台側(五反田~大崎間)
E231系E233系までは、車体側面の帯カラーが横向きでしたが、こちらでは縦向きに変わっていました。ドアの色は従来のシンプルな単色もしくは複数色に代わって、ぼかしを効かせた色(グラデーション)となっています。
山手線では、ホームドアの設置が各駅(東京・新宿・池袋等の主要駅は除く)で着々と進んでいて、現在は到着時(特に田町~田端間)に山手線の車両かどうか分かりにくいので、ホームドア設置駅でも一目で分かるように、ラインを縦にしたという理由があります。

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【コンパクトな行先案内】
E235系のものは、E233系よりも一回り小さいサイズで、コンパクトに表示されています。調べたところでは、現在のE231系では、E233系と同じサイズのLEDで、次駅表示がありませんが、E235系の運用開始時には、フルカラーLEDで、次駅も電車外からでも分かるようになります。
写真のように、眩しい日中でもかろうじで文字が認識出来ますね。

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【0からのスタート】→上:9号車(集電機器1基)/下:6号車(集電機器2基)
E233系南武線の8000番台が最後のようなので、山手線の新型車両からは、E235系となり、車両番号のハイフン以下は0番台からリセットされます。なおE233系では中央快速線E231系では中央総武線常磐線がそれにあたります。

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【1両のみ歪(いびつ)】@山手線E231系500番台側(目黒~五反田間)
同じE235系でも10号車に限っては、屋根の窓の部分が少し異なっているように思えます。
E235系は人はもとより、環境に優しい車両という事で、JR東日本で初の「Sustina(サスティナ)」という素材が1~9・11号車で用いられています。一般の人では気づきにくいと思いますが、車両の高さが10号車のみ低くなっていて、E231系の元トウ520編成のサハの改造版(外観のみ)という事が伺えます。

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【車体が明らかに】@JR大崎駅5番線
E235系が、大崎駅までやって来て、しばらくの間止まっていましたが、ほんの数十分で、配置先の東京車両センターへと去っていきました。E233系を更に進化させたもので、行き先の表示・列車番号の表示位置が異なっています。
行先表示(先頭の前面)では、行先と共に季節の花のイラストが表示されていて、列車番号はその下に直接(!?)写るような仕組みとなっています。なお「0000」は、列車番号の事で、配給の為に未設定であったようです。(情報誌には記載あり)
調べたところによると、山手線内の試運転では、「○○○○M」とフル表示となっていたとの事でした。の運用開始時には、「○○○○G」となり、フォントはユニバーサル仕様のものとなっているようです。
やはり鉄道ファン等の撮影者が多く、ホームの黄色い線の外に溢れんばかりの勢いでした。ルールはルールなので、私は(どうしようもない時以外は)黄色い線の内側で撮影しています。

※これ以降は、車内についてご紹介します。

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高齢化社会の対策】上:フリースペース+優先席/下:優先席
今後日本は、少子化高齢化社会が深刻になる事が懸念されていて、優先席を各車両の両端に増設・車椅子や大型荷物を抱える乗客の為のフリースペース(内回りの前寄り:11号車のみ後寄り)が新設されています。つり革は、優先席・フリースペースは黄色、それ以外は山手線のウグイス色です。
E233系までは優先席は1箇所・車椅子スペースは先頭車両のみと、それらを必要とする乗客の便利さがいまいちでしたが、当系列からは各号車に付けられているので、中間車両からの乗車も可能となります。

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【山手線限定の座席】
車内客室の座席は、山手線の路線(線区)カラーのウグイス色で、E233系同様、E235系でも所属路線によって異なる、独自性が継承されています。E231系500番台の一部で導入されているくぼみのある座席も、同系列から全車両で採用されています。(定かではないが・・・)
もちろんの事、車内の照明はLEDで、環境に配慮した車両である事が伺えます。

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【ワイドな液晶】→もちろん、トレインチャンネルも視聴可能
残念ながら、埼京線E233系のようなアニメーションタイプの行先案内ではありませんが、到着前のドアの開閉(ホーム側)のみは横浜線南武線E233系と同じです。
E231系500番台では画面比が4:3でしたが、地デジが普及している事か、16:9の比と大きくなっています。E231系では無かった現在時刻の表示もなされるようです。

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【情報化社会の先駆け】
車内の網棚・号車間の扉上には、これまでの紙媒体の中吊り広告でしたが、IT化が進歩している事から、広告が電子化される事となっています。やはり世界の列車の中でも、日本はどこよりも先駆けで行われていて、日本の技術の表れではないかと思います。
ただ、電子化された広告を流すコストというものが、やはり気になりますが、果たして大丈夫なのやら・・・