皆様いかがお過ごしでしょうか。静スソと申します。
10月10日(金・友引)は、語呂合わせで銭湯の日、形で見るとデジタルの日となります。
前者ですが、数字のみで見ると1010(せんとう)と読む事、昭和39(1964)年の東京オリンピック開幕日の関連で、スポーツで汗をかいた後の入浴で、健康増進になる事により、平成3(1991)年に制定されました。10月になると、朝晩は日に日に涼しさが増す事もあり、湯治で身体をいたわるには適した時期で、(投稿日時点で万博終了間際ではあるが)屋外を歩き回った後にお風呂・温泉で癒すにはもってこいといえます。そうは言っても、温泉施設によっては、入湯税を徴収されたり、そもそも入館料が値上げされていますので、考えどころでしょうかと。
後者ですが、こちらも数字の並びで、記念日として、デジタル庁発足の令和3(2021)年より制定されています。この日は、デジタルについてに触れて、振り返り、見直すには最適で、親しみやすい(日本の)デジタル社会の構築を図っていく日とされています。その事もあり、ヤフーや楽天・アマゾン等のショッピングサイトでは、ポイントアップ・セールが行われています。
前置きはさておきとしまして、今回の記事と参ります。
10月1日(水曜日・大安)に、大阪・関西万博閉幕までおおよそ二週間前ですが、日帰りで2度目の大阪の万博会場を訪れた時の事となります。投稿日時点で、まもなく閉幕日となるところで、訪問の振り返り記事となります事、ご了承下さい。
万博訪問第2弾の記事は、長丁場となりまして、会場アクセス(前編)・会場内巡り(中編:分量かなり多め)・帰路(後編)の三部構成とさせて頂いています。今回は中編・会場内(東ゲートより入場)となります。まだ前編をご覧になっていない方は、先にそちらをご覧下さい。中編については、5月(同14日)訪問分ほどではありませんが、長い事が予想されますので、時間に余裕をもってご覧下さい。
前回とは異なり、秋の花粉でのマスク着用者も疎らながら散見されるものの、当方は終日(屋内含め)マスク着用を取り止めています。ただし勿論の事、くしゃみのエチケット・手洗いの強化は前提の上です。またこの日、日中時間帯は大阪市内28℃ほどでしたので、屋外は汗ばむ陽気で、一部パビリオン入館待ち時にも水分補給をさせて頂いています。
万博訪問の記事は、前回(5月訪問分)ほどではありませんが、長丁場となりますので、会場アクセス・会場内・帰路の三部構成とさせて頂きます。
※スマホのバッテリー切れ防止の為、デジカメで撮影したものもあり(念には念でモバイルバッテリーも携行)

【駆け込み殺到とはこの事】
※プライバシーの観点で画像加工あり
万博東ゲート最寄りの[C09]夢洲(ゆめしま)駅から直結で会場入口でして、早速混雑していまして、5月訪問の時とは大違いでした。
第2弾前編でも記してありますが、敬老の日以降は、閉幕まで一ヶ月を切っている事から、駆け込み需要に乗じ、連日20万人を超える入場者数で、12時以降の会場入りでも、かなりの時間を要しても、何ら不思議ではありません。
当方においては、新幹線の遅れの影響で、30分以上遅く、ゲート前には13時前に到着しました。とあるYouTube動画にもありますが、東ゲートは一番左端からならばスムーズにゲート通過出来るという事で、実際に実践しましたが、混雑が激しく、隣でもあまり変わらずでした。
今回は、閉幕間近もありますが、運悪く7日前抽選が全て落選で、全く手玉なく終わるのかと思われましたが、3日前深夜の空き枠予約で、奇跡的にオランダ館が空いていて、14時台で押さえられました。それに伴い、予約不要・入場自由のパビリオンも、積極的に取り入れる必要が出て来まして、5月訪問の時とは異なり、量よりは質重視で行動しています。

※プライバシー保護の観点で、画像一部加工あり
手荷物検査・入場処理で40分ほどかかり、東ゲートをくぐり抜け、すぐの大阪ヘルスケアパビリオン付近には、前回(5月)の訪問した時の帰り際に目にした、三つ指立てで出迎えるミャクミャク像がありました。前回は帰りの電車の時刻の関係上、正面のみでしたが、側方から見ると正座している姿が伺えました。
↓


【電気つながり】※訪問パビリオン対象外
電気でのつながりのあるパビリオンとして、パナソニック・電力館(可能性のタマゴたち)の2箇所を挙げました。前者については直接関係しませんが、家電もあるものの、インフラ面での接点があり、物価高騰の中の日常生活の関心事という事で、訪れてみる価値があります。とは言え、企業パビリオンとあってか、人気であるゆえ、予約取りはかなりの難易度をきわめます。後者は建屋が卵(ドーム型)で、こちらも前者同様、身近な生活での気になる事柄で訪れる方も、決して少なくありません。

パナソニック館の外観は、幾何学模様のパネルが張り巡らされていまして、出入口付近では、熱中症・残暑対策でミストが噴射されていました。ミスト関連となりますが、5月訪問時は、シグネチャーゾーンのいのちの未来パビリオン付近でも、ミスト噴射機を目にしまして、こちらは広範囲で作動でしたが、パナソニック側はスポットでの作動でした。
ミストではありませんが、フューチャーゾーンのフューチャーライフヴィレッジ内のビオトープ(5月訪問分)も、同じ冷却装置を有していまして、こちらは貯水でもって、自然の力で冷やす仕組みで、これまた異なります。
↓



【貴重な予約パビリオン】
第1訪問パビリオン:オランダ館(完全予約制)
今回の事前予約での訪問パビリオンは、14時台のオランダ館(セービングゾーンに位置、ミサワホームでお馴染みのミッフィーが目印)の一か所のみとなります。先にもありますように、9月後半からは駆け込み需要という事もあり、3日前までの事前予約の時点で、一つしか決まらなかった事態となるぐらいで、こればかりは仕方なしです。

パビリオン前まで来ますと、大屋根リングの下(西ゲート側)は、オレンジの傘を目印に行列が出来ていました。ただ14時台予約でも、すぐに建物に入れるわけではありませんので、水分補給を行わせて頂きました。
同パビリオンですが、今回訪問1週間前に放送されたミヤネ屋(読売テレビ系列)で、皇族は秋篠宮さま・悠仁さま(ご子息)がご訪問された事もあり、テレビをきっかけに訪れていた方も少なからずでした。


ヨーロッパの北側(北欧)に位置するオランダですが、日本との接点があり、外交面では江戸時代の鎖国政策、環境面では風力発電・地球温暖化の関連があります。高校の教科にあてはめますと、前者は日本史及び世界史、後者は現代社会で学ぶ内容となります。



オランダ館の真骨頂と言えば、分かりにくいかもしれませんが、光る丸い球体を持ち歩き、環境について見聞出来る点です。先日のミヤネ屋の放送でも、悠仁さまが光るボールの色を変えられる光景を目にしましたので、テレビの通りの体験となりました。
写真にもありますが、まず係員から発光するボールを受け取り、チャージ機にかざして点灯させ、決められた場所で、ボールに付いているコイルでかざし、光の色を変え、その先の環境にまつわるシアター鑑賞を楽しむといった流れとなっています。

そう言えばですが、お昼ご飯がまだであったので、どうしようかと考えあぐねていましたが、他に見るパビリオン(詳細後述)の事もあり、会場内のコンビニ(西ゲート側:セブンイレブン、東ゲート側:ファミリーマート)までかなり歩く事から、訪問したオランダ館の売店で販売していたおにぎり・炭酸水でしのいでいます。そのおにぎりですが、オランダの伝統料理『ビターバレン』のもので、ミートボールサイズのコロッケが入っていて、ベジタリアン・ヴィーガンの方にも請け合いといえるものです。何と驚異の650円で、(具は違えど)スーパーで売られている4〜5倍の価格で、売店にあったニシン入りサンドイッチと並び人気商品で、近くの外食パビリオン(宴〜UTAGE〜)内のおにぎり専門店で、5月14日(前回訪問日)から6月10日の期間、販売されていたほどです。

まだ大阪市内は、日中時間帯は汗ばむ天気で、まだ結構歩く事もあり、日陰になる場所で小休憩し、次の行動に備えました。この休憩スポット、日本古来からある氷室を参考にしたもので、自然エネルギーの活用による、夜間生成される氷で造られています。
~ 国別パビリオン(ヨーロッパ編:訪問対象外分) ~


【環境にシビアな国同士】
北欧の国からは、イギリスとアイルランドのパビリオンを選出しました。共通点は、公用語が英語・キリスト教国家・歴史的つながりが類似しているところです。かつてアイルランドはイギリスの支配下にあり、その影響が現代でも表れています。
どちらの国も、北極寄りで、北海道に近い高緯度に位置していて、雨・寒さが著しいものと思われがちですが、(一部地域除き)年間通して過ごしやすく、日本のような長雨になる事は少ないです。
ところでパビリオンですが、前者は(建物は)環境に配慮したデザインで、(出入口付近は)自然の豊かさが前面に押し出されています。後者は古来から続く民族国家という事もあり、(建物は)開放的な雰囲気が感じられます。


【どちらも○○】
南欧の国からは、イタリア・モナコ公国のパビリオンを選出しました。言わずもがなですが、どちらの国も地中海沿いに位置していまして、過去にF1レースが開催されていた事が挙げられますが、対照的な事柄の方が多いといったところです。
具体的には、国土面積が雲泥の差で、歴史・文化がそもそも異なっています。前者はイタリア料理・ローマの神殿が有名で、後者は富裕層の楽しみであるカジノで有名で、歴史的背景についてはフランス寄りとの事です。
この後、タイ・インドネシア館がある、コネクティングゾーン側のコモンズC内のウクライナパビリオンに訪れたかったのですが、反対側のコモンズBについても、やはり駆け込み需要だけあってか、入場規制でありました。その事もあり、会場を後にする時間(後述)の事を考慮し、他のパビリオンへ向かう事としました。

トイレ休憩で、大屋根リング側(上り専用エスカレーター寄り)へ進みますと、かなり変わったトイレがありました。どうやら全て個室になっていまして、総工費約2億円を費やしていたとの事でした。
写真のマップをご覧になりますと、男女別ではありますが、配置が変則的でして、焦っている時は間違えてしまう事もあり得ます。5月訪問時に見た東ゲート側の共用トイレほどではありませんが、十分注意が必要になります。
↓



【震災復興前面押し】
第2訪問パビリオン:夜の地球(国内パビリオン:予約不要・自由入場)
次のパビリオンは、今年(2025年)の元日に発生した能登半島地震の復興を記念したところで、金箔を用いた夜の地球儀(衛星画像での再現)や能登半島の伝統工芸品の展示がなされていました。同パビリオン、予約なしで尚且つ行列なしで入れまして、震災からの立ち直りを、伝統と高度な技術が結集した工芸品を通じて、痛感させられるものでありました。当方も是非とも訪れてみたかった場所という事で、大変有意義なものとなりました。


夜の地球とあってか、館内は展示物を照らすスポットライトがあるものの暗く、屋内でのフラッシュ撮影が禁止されていました。博物館・美術館のように、このような場では、発光によりパニックに陥る方もいらっしゃる事でしょう。


先述のように館内では、金沢でお馴染みの金箔をふんだんに使用した、漆黒の地球儀・世界主要国の首都の地図のほか、岸田元総理がアメリカへ持参された輪島塗酒器(現物)の展示もなされていました。その反対側には、(写真の画質が荒いですが、)日本各地(47都道府県)の伝統工芸品についての紹介ポスターがあり、東京都・愛知県・京都府・新潟県については、見にくく収まり切らない事もあり、日本列島の枠外に描かれていました。
↓



【外交・歴史が特徴】
第3訪問パビリオン:トルコ館(予約不要:当時約20分待ち)
次のパビリオンは、コネクティングゾーンのタイ館横のトルコ館となります。隣のタイとは異なり、事前予約の必要はないものの、閉幕日が近い事もあり、さすがに入館待ちは発生していました。
入館待ち時間でただ立ちっぱなしも退屈なので、(オランダ館売店で購入のおにぎりでも足りなかった事もあり、)飲食物で何とか凌いでいました。
5月訪問時の記事では、国別パビリオンのコーナーで触れていまして、(写真の)月と太陽を撮影したのみで、館内は入りませんでしたが、今回は潜入しています。館外の屋台ではトルコアイスが売られていまして、他のパビリオンでも同じように、本場の味が頂けるのが魅力です。
件のトルコですが、アジアとヨーロッパの中継点で、中国から続くシルクロードに馴染み深い国で、日本とはおよそ100年前からの政治的・歴史的つながりがある事から、(世界史の教科書にもあるように、)親日国として知られています。そのきっかけとしまして、1890年(19世紀末)当時、オスマン帝国のスルタン、アブドュルハミト2世により日本へ派遣されたエルトゥールル号(パビリオン内にあるのは船の模型)が、帰路において、現在の和歌山県串本町の樫野埼近くで難破し、多くの船員が犠牲になった際、船員の一部が自力で脱出し、串本町の住民による救助・介抱があり、一命を取り留めたというエピソードがあります。
また1985年3月に、イラン・イラク戦争で、テヘラン上空での航空機攻撃の恐れがあり、トルコ国民が困窮であった最中、テヘラン在住の日本人を救う為、イスタンブールに輸送した過去があり、先にもあった、エルトゥールル号事件のお返しとなっています。その後、1990年代にトルコ国内で発生した地震もありますが、2011年3月に東北地方で発生した東日本大震災で、宮城県・福島県・岩手県を中心に犠牲者が出て、その際の行方不明者の捜索で、お世話になっていた事もあり、日本・トルコ両国は本当に困った時に駆け付ける友人的存在で、助け合い精神が今なお継承されています。


トルコ館を後にしまして、東ゲート側に戻ります。なお西ゲート側は5月訪問時巡っていますので、時間の関係上、そちらに踏み入れるのは取りやめとさせて頂きました。エスカレーターで大屋根リングへ上がりますと、無数の植物が見られまして、自然の豊かさが、間接的ながら感じ取る事が出来ました。東ゲート方面に歩き進めますと、リング上は人だかりで、5月よりも過密でした。
↓



【かけがえのない存在】
第4訪問(最終)パビリオン:ベトナム館(予約不要:当時約15分待ち)
最後の訪問パビリオンは、エンパワーゾーンにあるベトナム(越国)となります。先ほどのトルコ館同様、5月訪問時(同記事の国別パビリオンコーナーでも紹介済み)は外観撮影したのみでしたが、今回は館内も巡りました。同月分記事でも触れていますが、ビジネス面では、外国人労働者(技能実習生)・外国人留学生の存在は大きく、前者は当方職場でも欠かせぬ存在で、ベトナムは同じアジア国・フィリピン同様、親日国となっています。政治・外交面でもつながりがあり、大阪・関西万博の開幕期間の4月に、日本からは石破首相の訪越、平成29(2017)年8月と令和3(2021)年11月に、ベトナムからはファム・ミン・チン首相の来日の実績があります。


入口すぐでは、お出迎えとして、木管楽器による音楽演奏(当時の曲:アニメ『ちびまる子ちゃん』のおどるポンポコリン)がなされていました。壁面には現地の『こんにちは』の意味である『Xin Chao(シン・シャオ)』の文字が書かれていまして、スタッフがいたところには、ミャクミャクが待ち伏せていまして、5月訪問時の未来の都市(フューチャーゾーン内)と同様、館内でもまた(ミャクミャクを)見る事が出来ました。その反対側では、民族衣装・楽器が展示されていて、間近でベトナムについて見聞するには、大変良い機会となりました。


館内には、乗り物にまつわるポスターがありました。自動車・バイクからはホンダのSUV車・スクーター、鉄道車両からは新幹線(イメージ:かつてのJR東日本E2系に類似)が描かれていまして、前者については、ベトナムにも自動車工場を有するほどです。後者ですが、ベトナムの南北高速鉄道(総延長:ハノイからホーチミンの約1541キロ、時速350キロ想定)の計画案で浮上した車両候補で、世界で信頼出来る日本の技術を取り入れる事が濃厚となっていて、路線は2年後の令和9(2027)年より着工、10年後の令和17(2035)年に開業の見込みとなっています。
出口付近では、沖縄でいうシーサーに相当する、ベトナムの守り神(ドラゴン)と思われる、その2頭を目にしました。おそらくですが、名古屋城の金のシャチホコ像のように、寺院等の上に鎮座しているもので、カラフルなデザインは、人々の心を魅了させます。
今回の会場巡りは、先述の通り時間の関係上、東ゲート側・大屋根リング内側とさせて頂きました。また訪問日は、丁度丸亀製麵の『釜揚げうどん』の日で、店舗での注文を予定していますので、大変惜しいですが、4時間ほどの滞在を終わりとし、午後5時20分頃に会場を後にする事としました。
~第2弾後編(帰路)に続く~