静スソ備忘録

日々の発見・外出先での情報に重きを置きます。

#258 伊豆のドライブロード 県道20号線

皆様こんばんは。昨日は山手線の新型車両・E235系の配給を兼ねて、3月中旬に開通した上野東京ラインに潜入などで、終始撮影ラッシュでした。これらの模様は、後日少しづつお伝え出来ればと思いますので、ご期待下さい。
今回は、伊豆は十国峠と箱根峠の間を経由する、静岡県の県道20号線をご紹介してまいります。
県道(一般道)という事で、自転車や原付でも走る事は可能ですが、9割以上は自動車が通っていますので・・・

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【県道20号 熱海箱根峠線】
熱海市中央町から田方郡函南町桑原を結ぶ、約18kmの主要地方道 熱海箱根峠線です。
※今回:自転車走行時に撮影・但し、県道起点~熱函道路入口までは対象外

県道11号(熱海函南線)と同じく、起点は国道135号ですが、JR伊東線 来宮駅周辺で熱海駅寄りに分かれます。
熱函道路(県道11号線の新道)入口まで県道20号線は、これといった見所がない上、急な上り坂はほとんどありません。(迂回にはなりますが、)急勾配に自信のない車はこの道路がベターではないでしょうか。
熱函道路入口まで来たら、11号線の旧道と合流し、市町の境まで急坂・急カーブの連続となります。その後は伊豆スカイライン入口・十国峠・神奈川県方面の有料道路入口を経て、終点の国道1号へと至ります。三島方面・箱根方面(スカイラインと箱根新道・現道の3パターン)へ出られます。
何といっても、小田原・御殿場方面へアクセスするには最適です。小田原方面の場合、お金があり、早く移動したい時は、途中の湯河原・小田原方面の有料道路を使う手があります。
十国峠~箱根峠間は、自動車道と勘違いする方もおられるかと思いますが、れっきとした県道です。ヘキサの標識もあります。滅多にありませんが、体力に自信のある方は自転車でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。県道全体の経路はhttp://yahoo.jp/k4TIXIにてご参照下さい。
Youtube(suso3135)では全線の車載動画を2016年2月28日より配信していますので、こちらも併せてご覧下さい。

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【2県道 重複区間
熱函道路入口から熱海峠までは、県道11号線の旧道と重複していて、ご覧の通り、ヘキサの団子串刺しとなっています。県道394号(沼津小山線)・県道337号(仙石原新田線:裾野市)の重複区間のような標識が、静岡県内には多数あります。
県道等の標識は、それほど気にならないのですが、走行位置の確認では、案外重要かと思います。
熱海市の姫の沢公園に行く場合は必ず目にする事となりますので、その際は是非ご確認下さい。

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【魔のカーブ】
2県道の重複区間では、頭文字Dの赤城コースのような、急勾配(最大12%)とヘアピンカーブを伴う道路となります。上りは函南町の境まで続き、下りは熱海市の境より始まります。その為、オートマ車は「2」に、マニュアル車は「2」・「3」(ほとんど2速)にシフトダウンが必要で、エンジンブレーキ必須の下りでは特に注意が必要です。
撮影時は、湘南や品川ナンバーの車(白のプレートばかり)が平然と通っていました。

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【重複区間終了】
熱海市から函南町に入り、すぐで11号線の旧道と分かれます。少し先で伊豆スカイラインに接続していますが、本県道は終点まで道なりです。直近の案内標識では本県道は斜め右に直進ですが、実際は右折となっています。旧道方面は昼間でも薄暗い(夜間は更に暗い)上、狭く急な険道なので、通るのであれば日中をお勧めします。
※撮影時は雪が少し残っていました。

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【伊豆への玄関口】
県道20号線の単独区間に戻ると、すぐで伊豆スカイラインの熱海峠IC(起点)と接続します。、湘南方面からの玄関口で、こちらを曲がると、伊東・下田方面へ渋滞なしで抜ける、有料の自動車専用道路へ入ります。ちなみに、125cc以下は県道等の一般道を延々と走らざるを得なくなります。
函南町(熱函街道経由)・熱海市からの場合は、箱根方面の需要があるので、右折車両は少ないようです。
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【イレギュラーな標識】
<写真6枚目>
→車両ナンバー:プライバシー保護の為、「伊豆 332」以外は伏せています。
県道標識が、丸枠の中に書かれていて、山間部ならではですが、全ての道路でそうとは限りません。本来標識は裸一貫ですが、何故か丸看板の中とは驚きですね。積雪で標識が見えなくなるのを防止する為でしょうかと。
それにしても、県道のマークと共に、道路情報が書かれていて、イレギュラーな案内標識ではあるものの、アイデアの斬新さが伺えます。チェーン規制とあるようですが、それは早朝・深夜に限った事でしょうかと。
<写真7枚目>
県道ではなかなかない、距離標識が道路横に設置されています。静岡県の東部では、大瀬崎へ向かう県道17号(沼津土肥線)、静岡と山梨を跨ぐ県道10号(富士川身延線)にもあり、起点からの距離が示されています。
なおこちらでは、気温の電光表示板もセットとなっていて、冬場の朝晩の走行時は、確実にマイナス表示となります。先ほどと同じく、山間部でしかない光景です。

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しばらくすると、十国峠ドライブインがあり、富士山を目にしたり、ケーブルカーに乗る目当てで、観光やドライブ目的の車・バスで賑わっています。当方も小学生の時(夏休みの課題:水集めで)家族で来た事がありますが、言うまでもなく当時とは変わりなくでした。その思い出は今でも忘れられません。

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【無料のスカイライン
終点までは、(場所によるが)富士山や箱根山駿河湾を横目に、ひたすら走り抜ける、ワインディングロードが続きます。箱根山系の尾根に沿っていますが、問題のない線形で、起伏はそれほどきつくなく、快適に走行出来ます。とはいえ路肩が無いに近いので、自転車・原付で通る時は、接近する車に注意して走る必要があります。

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【唯一の注意箇所】
熱海峠からずっと走りやすい状況が続いていますが、ようやく注意すべき箇所に突入します。本県道で唯一の急カーブがあり、以前に死者が生じていたので、ワインディングロードを走るにしても、用心するべきではあります。

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【ショートカットコース】
もう少し先に進むと、有料道路の入口に差し掛かり、(手前から)300m先で湯河原方面のターンパイク、400m先で小田原方面のMAZDA(前のトーヨータイヤ)ターンパイクに入れます。三島・御殿場・箱根方面は引き続き直進となります。
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後者の有料道路は、案内標識ではトーヨータイヤターンパイクですが、料金所付近まで行くと、「MAZDAターンパイク」と書かれていて、表記が全く異なります。2007年から昨年まではTOYO TIRES(トーヨータイヤ)が命名権を持っていましたが、それ以降はMAZDA(マツダ)が牛耳っています。いずれも自動車に馴染みのある会社とは意外でした。

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【もう一つのドライブイン
神奈川県方面の有料道路入口前に、本県道のもう一つの休憩所がありました。こちらは十国峠ほど需要がなく、売店しかなく、(稀に平日もあるが、大抵は土日・連休に)ひっそりと営業しています。
レストランも存在していましたが、休日限定でも収益があまり見込めない事から、今となってはタダの休憩所となっています。
この辺りには、かつてロープウェイがあり、神奈川県の鞍掛山(1004m)と結んでいましたが、天候等のトラブルが相次いでいたのか、約40年前にはなくなり、山側はNTTの無線中継基地と化していて、その跡形すらありません。
ちなみにこのドライブインは湯河原峠の所にありながらも、ギリギリ静岡県にあります。

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【東西交通の要所】@箱根峠交差点
長きに渡った県道20号線は、箱根峠(846m)で終了です。熱海市の市街地からここまで標高差は800m以上ありますが、それでも景色は格別なものでした。
こちらでは、日本の東西交通の要となる国道1号と芦ノ湖スカイラインと接続しています。御殿場方面は、後者が有料(近道だが通行止めあり)、前者(国道138号経由)が無料(迂回:下り坂ではエンジンブレーキが必要)となりますので、くれぐれもご注意を。三島方面では、山中城跡・伊豆縦貫道へ抜けられますが、約15km先まで長い下り坂(県道11号線ほど急ではないが)が続きますので、エンジンブレーキは必須です。(ドライブで道の駅・箱根峠に立ち寄った経験がありますので・・・)