今回は、新東名についての見聞・その2で、完成に尽力した機械・素材について、焦点を当てます。
【トンネルマシーン】
その名の通り、トンネルを掘削する際に使用された、ボーリング
【黄色のおもり】
重い金属の塊ですが、実はボーリングシールドマシーンの歯車(カッター)として役立てられています。上の写真の機械に埋め込まれている黄色い物体が、それにあたります。こちらでは実際に触れてみる事が出来たのですが、50キロ以上はある感じでした。新東名のトンネルでは、片側3車線分の空間があり、断面が大きいので、滞りなく工事を進めるべく、トンネルカッターはいかに重要かが伺えます。
2010年以降に開通したトンネルの照明には、LEDや省エネのランプが使用されていますが、こちらは通常のランプ
【路面強化】
新東名の路面では、雨天でも撥(はっ)水性の高い素材が使用されています。それが、コンクリートの耐久性とアスファルトの良い走行性のそれぞれの要素を組み合わせた、コンポジットというものです。
新東名の開通により、静岡県内を通過する大型トラックが、東名から転換していて、通行の多さを考慮し、高品質かつメンテナンスレス(省エネ)の素材による舗装がなされています。
雨天となると路面に水が溜まる、ハイドロプレーニング現象が起こりやすいのですが、この素材を用いることにより、天候を気にせず走行出来ます。
【橋の強化材】
橋梁には、軽いが強いPC鋼材(鋼線)が、随所で用いられています。とはいえ、橋梁の至る所と捉えた方が賢明かと。
ところで「PC」ですが、私たちが利用するコンピュータの事ではなく、プレストレスト・コンクリートの事で、橋梁の強化材として活用されています。ケーブルではPC鋼線が(ひねった)束でまとまっていて、その部分には、橋の劣化による崩落や錆(さび)を防止する為、青色の樹脂が塗られています。