静スソ備忘録

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#215 オール2階建て車両 215系

皆様こんばんは。今回は、#211の時に続き、記事投稿通算215回目に因み、東海道線中央本線の快速系統で活躍している、在来線では、初のオール2階建ての215系電車について見てまいります。
※編成記号:NL-○○
※撮影場所:グリーン車以外は1号車
 
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写真:大船駅3番線に停車中[平日夜間]のNL-1編成
東海道線 湘南ライナー3号 小田原行(大船~小田原間:快速)
【概要】
215系は、東海道線の長距離通勤・通学の混雑緩和を目的に、(鉄道の)民営化の1990年代に、10両×4編成が導入されました。在来線で初めて、全ての車両が2階建てで、混雑時でも座る事が出来る程の収容力を誇ります。その為か、車体は中央本線の狭小トンネルぎりぎりでありながら、以前東海道線で活躍していた211系の座席の数よりも、遥かに多い80%増しとなっています。
2階建て車両と言っても、先頭車両に限っては、中央が2階(機器搭載の為)、車端部が1階と、若干イレギュラーな感じがしています。
【運用】
東海道線 東京~小田原間  湘南ライナーおはようライナーの一部 (平日)
→夜間の大船(貨物線経由:藤沢)以西では、快速扱いの為ライナー券¥510が不要
中央本線 新宿~小淵沢間 ホリデー快速 ビューやまなし号           (土曜・休日)
 
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写真:2階建ての証明
各車両の側面には、2階建て車両であるステッカーが掲載されています。過去に快速アクティーで運用入りの実績がありますが、やはり東海道線の朝・夜のライナーがメインとなっているので、215系はダブルデッカーライナー(the double decker liner)の異名を持ち、「DDL」と略される事があります。
 
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写真:鉄道の旅の醍醐味
E231系E233系のようなセミクロスシート(ボックスタイプ)があり、つり革がないので、(茅ヶ崎までの)混雑が目立っていない限りは、全員着席が出来ます。クロスシートでは、進行方向で(半数は逆方向であるが)車窓を満喫出来ます。ただし座席は若干硬めなので、柔らかさを求める方は、特にE233系をお勧めします。
普通車の1号車と10号車では、運転に必要な機器が装備されているので、車両中央では2階のみ座席が設けられています。遮光カーテンに関しては、特急電車の垂直タイプと異なり、2階部分では曲線タイプの斬新なもので、景色が重視されている事が分かるかと思います。

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写真: ボックスタイプの優先座席
首都圏等で見られる優先席(東海道線の場合:熱海寄り)は、線路と並行になっている事がほとんどですが、本系列では車端部(東京寄り)にクロスシートで設けられています。ホームライナーでは座席定員制で(大船・藤沢[ごく一部]までは)構わずに座るとの事で、携帯電話・スマートフォンの電源を切るのか否か問題になるのではないでしょうか。

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写真:近郊車両のグリーン車でもお馴染み
東海道線横須賀線高崎線グリーン車でお馴染みの構造です。215系では、湘南カラーの帯がなく地味な感じですが、211系のような趣があり、1990年代から使用されているので、比較的に年季が入っています。
4号車・5号車はリフライニングシートで、普通車とは異なる柔らかさが得られますが、Suicaの読み取り機がないので、グリーン券(紙媒体)が別途必要になります。