静スソ備忘録

日々の発見・外出先での情報に重きを置きます。

#185 関西(JR)の少数精鋭 225系電車

皆様こんにちは。今年も残すはあと5日となり、クリスマスに代わって、大掃除・お正月の準備で慌ただしくなることでしょう。
今回は、JR西日本アーバンネットワークにおける新顔となっている電車、225系についてを見てまいります。
私としては、一度は見て、乗車したくなるという事で、JR西日本の車両の中でも一番思い入れがあります。
所々で223系電車との違いを紹介していますので、お見逃しなく!!
※文章内の○○寄り:京都駅基準
 
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写真:米原駅(在来線)3番のりばに停車中のI4編成 (807T  普通[高槻~明石間:快速]網干行)
米原16時28分発(始発) 8両編成(C0242運用)  ※撮影日:2014年11月30日(日曜日)
【概要】
225系は、223系の次世代車両として、2010年より、0番台は8両×7編成(I1~I7)・4両×3編成(Y1・Y3・Y5)の68両、5000番台は4両×29編成(HF501~HF529)の116両、6000番台は6両×5編成(L1~L5)・4両×3編成(Y2・Y4・Y6)の42両、計226(225系の225 +1)両が導入されています。
【車両構造】
JR東日本のE257系と類似していて、明るさ・静けさ・快適さは然ることながら、安全性を向上させた構造で、223系とは異なり、運転台が高めの位置にあります。JR西日本の通勤車両・321系電車からの「0.5M方式」(半分が電動車・もう半分が付随車)が採用されていて、運転機器を1つにまとめる事で、メンテナンスにおけるコスト削減に役立っています。
【所属先】
番台により異なり、0番台は網干車両区、5000番台は日根野車両区、6000番台は宮原車両区となっています。なお6000番台は、元々0番台でしたが、JR宝塚線の113系・221系の置き換えとして、6両は全てが、4両は偶数編成が配置変更となりました。
【運用】
5000番台は主に関空・紀州路快速で、6000番台は主に丹波路快速で、0番台は、主に東海道山陽線の快速・新快速での運用(一部:4両で大垣まで乗り入れ)です。特に0・6000番台は、車両の絶対数が少ないので、先輩である223系電車との共通運用となっています。ある意味、乗れたらラッキーの列車ではないでしょうか。
 
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写真:新型車両の売りといえば、LCD(発車直後)
ドア付近には、321系から採用されている、JR西日本版の液晶車内案内表示(=LCD) 「WESTビジョン」が設置されています。これは223系にはなかった試みで、中央のドア上部の路線図(印刷物)も併載されています。LCDの設置により、停車駅(所要時間の記載なし)・車両位置(号車:乗換位置の記載なし)・運行情報・広告が1基・2画面でひと分かりですね。
 
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写真:明るく落ち着いた車内 @225系I4編成 8号車
313系・E233系に負けじ劣らない車内で、同じJR西日本でも223系とは段違いです。雰囲気が現代的で、空調・手すり・非常用道具等の車内設備・サービスが細やかに行き届いています。車内が一際明るいので、313系では3次車以降のような趣がある事と思います。
 
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写真:どエライ賞を取っている証(あかし) @クモハ225-4(京都・米原寄り)
驚く事に225系は、2011年のグッドデザイン賞を受賞した車両であります。足回りはもちろんの事、乗客に配慮した車内設計のアイデアが斬新的な事・省エネである事から、このような賞にありつけた事でしょう。
 
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写真:座席も明るみ倍増!(一般座席:JR西日本は姫路寄り)
223系は、暗めの茶色(こげ茶)ですが、225系では明るめで、模様が施されています。もちろん転換クロスシートではあるので、(ドア付近を除き)進行方向で着席が可能です。先ほどのグッドデザイン賞の件から、座席もデザインが斬新で新しさが感じられ、座席の軽量化に伴い、力がない人でも転換レバーを動かす事も可能です。
 
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写真:ひと味違う優先席(優先座席:JR西日本米原寄り)
各車両の米原・大垣寄りには優先座席が設けられていて、JR東海JR東日本とは逆の位置となっています。何よりも優先席ステッカーが大きめで、対象者のデザインが分かりやすくなっています。関東や中京地区に住んでいる人が初めて利用すると、かなり戸惑うのではないかと思います。
 
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写真:立ち客にも座席確保可能
JR東海JR東日本では見られない補助席が、JR西日本の近郊形車両には必ずと言って良いほどマストとなっています。転換クロスシートでは、混雑時、必然的に立ち客が多くなるので、それを見越して着席率アップに繋げています。
 
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写真:223系の発展版
225系の運転台は、乗用車の衝突事故に備え、運転台は高めの位置とされています。車体はステンレス製で、福知山線での脱線事故を教訓に強化されていて、車内客室が潰れにくい設計となっています。
ツーハンドルとアナログの計器は変わりませんが、保安装置がパネル式で分かりやすくなっていて、乗務員の機器操作が容易であると、写真からも伺う事が出来ます。
 
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写真:半自動ボタンも分かりやすい
寒冷地の北陸本線米原~大垣間での走行・長時間停車があるので、ドア横には大型の半自動ボタンが付いています。何でも西日本では、最新の電車内の装備に限らず、高速道路の標識の文字(旧タイプ)が大きめで、見にくい事によるいらちが抑止されているとの事です。
223系とは異なり、大きい事は然る事ながら、ボタンのランプが光る(あけるは緑色、しめるは赤色)といった工夫が施されていて、乗客に配慮したデザインとなっています。
 
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写真:全ての乗客に配慮 @225系I4編成 1号車
1号車には、車椅子のスペース(8号車にもあり)・大型の洋式トイレが付いています。トイレが大型化された事により、その脇の座席が省略されています。着席する事も良いことですが、体が不自由な乗客を配慮する為には惜しまないという心意気が感じられます。
また写真正面の壁には、緊急時のSOS表示ボタン(通報式)・ドアコックが、埋め込みで設置されていて、225系以降では、有事の備えが万全となっています。ドア等の手すり・つり革においては、全車両で黄色になっていて、バリアフリー化(ユニバーサルデザイン)が前面に出ています。